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オフィス移転のコンセプトとは? 効果や決め方、例、迷ったときの対処法などを解説!

オフィス移転を成功させるために、コンセプトを決めることが必要なのか、疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。実は、移転のコンセプトを明確にすることには、オフィスの課題解決や企業の成長につながる大きな可能性が秘められています。

本記事では、オフィス移転における「コンセプト」とは何かを解説し、その重要性や効果、適切な決め方、例などを解説します。これを読めば、コンセプトの意味を理解したうえで、自社に合ったコンセプト案を考えられるようになります。

コンセプトに迷ったときの対処法もご紹介しているので、良案が思い浮かばないときも参考にしてみてください。

目次

オフィス移転におけるコンセプトとは?

オフィス移転ではコンセプトが重要だといわれるけれど、そもそもコンセプトとは何でしょうか。

コンセプトは計画の根本にある考えや視点、方向性などを意味する言葉です。

理想像を思い浮かべて言葉で具体化することをコンセプトメイキングといいます。

表現はさまざまですが、「~のようなオフィス」「~を育む」「~の場」など、一言で理想のオフィスがイメージできるフレーズ、単語などで表します。

移転先の場所やレイアウト、内装、機能、設備など、オフィス移転で決めるあらゆる項目を左右するため、オフィス移転の成否を決める重要な要素といっても過言ではありません。

実際に数多くのオフィス移転の成功事例を見ても、ほとんどが何らかのコンセプトを掲げて行われています。

オフィス移転を実行するときは必ずコンセプトを決めましょう。

オフィス移転でコンセプトを決める理由

オフィス移転におけるコンセプトは、移転の成否を決める重要な要素だとお伝えしましたが、具体的な理由が気になった方もいるでしょう。引き続き、オフィス移転でコンセプトを決める理由を解説します。

不要なオフィス家具やシステムの導入を防げる

オフィス移転では、移転先の環境を改善しようとするあまり、ハイスペックなオフィス家具やシステムの導入を検討してしまいがちです。

ハイスペックなオフィス家具やシステムを導入することは悪くありませんが、必ずしも移転先に必要とは限りません。

コンセプトを決めておけば、コンセプトにマッチしないオフィス家具やシステムが明確になります。不要なオフィス家具やシステムの導入を防ぎ、余計なコストを減らせるはずです。

経営者とプロジェクトマネージャー、関係者のすれ違いを防げる

オフィス移転はさまざまな立場の人が関わるプロジェクトなので、オフィスに求める理想像にすれ違いが生じる恐れがあります。

コンセプトを定めておけば、経営者や、プロジェクト推進を担当するプロジェクトマネージャー、作業に関わる従業員、工事関係者などが、オフィス移転の方向性について共通認識を持てます。

移転完了後に経営者や従業員から、プロジェクトマネージャーや工事関係者に対して内装、レイアウトなどについて不満が出るような事態も回避しやすいです。

オフィス移転がスムーズになる

オフィス移転の前にコンセプトを決めておけば、レイアウトや内装などが明確になり、家具や設備の配置、装飾品、工事なども定まってきます。

準備すべきこと、やることなどが浮かびやすくなるため、オフィス移転がスムーズになります。

また、コンセプトは短いフレーズや言葉でオフィス移転の方向性を共有するのに便利です。コンセプトを掲げておくだけで業者との意思疎通もはかどり、依頼もスムーズに進められるでしょう。

なお、オフィス移転をスムーズに実施するには、コンセプトを掲げるとともにスケジュールの全体像を把握しておくことも重要です。具体的なスケジュールについては下記の記事も参考にしてみてください。

オフィス移転でコンセプトを打ち出す効果

オフィス移転でコンセプトを決める理由を解説しましたが、タスクが増えそうで決めるのが面倒に思った方もいるかもしれません。

消極的な姿勢ではアイデアが思い浮かびづらいです。メリットを把握して前向きに決められるよう、コンセプトを打ち出す効果にも着目してみましょう。

続いては、オフィス移転でコンセプトを打ち出す効果について解説します。

従業員の生産性を高めやすくなる

従業員の視点からコンセプトを掲げることで、働きやすいオフィスを実現できます。

育児に悩んでいる社員がいるとしましょう。「みんなで子どもを育てるオフィス」をコンセプトに掲げて、育児をフォローしあえる託児所を用意すれば、子育てをしている社員も仕事に専念しやすくなります。

コンセプト次第で、これまで稼働率が低かった社員も活躍できる可能性が生じます。

顧客を獲得しやすくなる

コンセプトは、経営者やプロジェクトマネージャー、工事関係者などだけでなく、顧客にも会社のイメージを伝えるのに役立ちます。

「自然への優しさ」をコンセプトとして掲げ、廃材を活かした装飾や太陽光発電システムなどを導入し、社外へオフィスをアピールしていけば、環境課題の解決を望む顧客や環境ビジネスに興味がある顧客などが訪れてくれるかもしれません。

新たに接点を持ちたい顧客層を想定してコンセプトを打ち出してみましょう。

求職者からの応募を増やしやすくなる

コンセプトがあるオフィスは、求職者にも会社の方針を視覚的に伝えられます

例えば「新人に最高の学びを」というコンセプトを掲げて、仕事や関連資格に関する本、データ、コンテンツを閲覧できる自習室を用意すれば、学習意欲の高い求職者をたくさん集められます。

会社が必要とする人材を強くイメージしてコンセプトを決めれば、将来的に願った通りの人材が自然と集まるオフィスになるでしょう。

オフィス移転のコンセプトの決め方

オフィス移転のコンセプトの重要性をご紹介しました。しかし、オフィス移転が初めてだとコンセプトの決め方に迷うのではないでしょうか。

コンセプトを決める際にはいくつかコツやポイントがあります。ここからはオフィス移転のコンセプトの決め方を解説します。

課題を明確にする

オフィス移転のコンセプトがおしゃれで斬新でも、オフィスの生産性が低下すれば意味はありません。

課題を明確にしてコンセプトを考えましょう。「座った状態が辛い」「睡眠不足が続いている」という課題があれば「疲労を感じないオフィス」といったコンセプトがスムーズに浮かんできます。

解決すべき課題を誤らないように、従業員から働き方の悩みをヒアリングしましょう。

企業理念に立ち返る

本来、オフィスには企業理念が宿り、同じ志を持つ人々が集まります。

課題の解決や、おしゃれなレイアウト、内装などに目を奪われすぎると、企業理念が薄れたオフィスになり、求心力が低下する恐れもあります。

オフィスによっては、すでに企業理念が形骸化して、従業員に浸透していないケースも珍しくありません。

オフィス移転に伴い、企業理念が浸透するコンセプトを意識することも重要です。

自社がこれまで大切にしてきた価値観や、チーム一丸となって目指してきた目標、会社の核となるアイデンティティなどを棚卸して、コンセプトに組み入れる言葉を探してみましょう。

レイアウト設計の前に決める

オフィスのレイアウトは、スペースの割り振りや、オフィス家具、オフィス機器の配置などを意味します。コンセプトより先にレイアウトを決めると、レイアウト変更のリスクが高まります

仮に「交流の深化」というコンセプトを決めたとしましょう。コミュニケーションスペースが必要になれば、スペースの配置を見直さなければなりません。コンセプトはレイアウト設計よりも先に決めましょう。

オフィス移転に最適なレイアウト設計が気になる方は下記の記事をチェックしてみてください。

オフィス以外の施設・状態・物をイメージしてみる

オフィス以外の施設・状態・物をイメージすると、誰もが一目でゴールだとわかるコンセプトが浮かびやすいです。

たとえば、「研究室(施設)」→「最新技術を生み出すオフィス」、「シンプル(状態)」→「無駄な部屋・設備がないオフィス」、「鎖(物)」→「チームの結束力が強まるオフィス」のように方向性が定まります。

身近な単語から思わぬオフィスの理想像が浮かぶこともあるでしょう。

英語を使ってみる

コンセプトを決めるとき、ありきたりなフレーズしか思い浮かばず、悩む場面もあります。

英語を使ってみると、よくあるフレーズがスタイリッシュに見えるようになります。

たとえば、「冒険しようぜ」「さあ、冒険だ」という日本語を英語に変えると「Let’s go on an adventure」となり、少し稚拙に感じた日本語よりもクールな印象になるから不思議です。

日本語のコンセプトがしっくりこない場合は、試しに英語に変換してみましょう。

色をイメージしてみる

会社を色でイメージすると、自社にマッチするコンセプトが浮かぶこともあります。

たとえば、白色は「清潔感」「透明性」「純粋」、青色は「冷静」「信頼」「誠実」、緑色は「癒し」「安らぎ」「リラックス」といった言葉に派生します。

派生したワードをコンセプトに組み込めば自社の魅力を表現しやすくなるはずです。

移転先のオフィスの色を思い浮かべて言語化してみましょう。

オフィス移転のコンセプトに使えるキーワード集・フレーズ集

オフィス移転のコンセプトの決め方についてご理解いただけたのではないでしょうか。

オフィス移転のコンセプトをスムーズに決めるためには、よく使われやすいキーワード・フレーズを把握しておくのもおすすめです。

キーワード・フレーズを眺めているだけで、パズルのピースが埋まるように言葉が見つかり、納得のいくコンセプトが完成することもあります。

オフィス移転でよく使われやすいキーワード集・フレーズ集を下記の通りまとめてみます。

壁のないクリエイターファーストニューノーマル自由闊達シームレス
フレキシブルコラボレーションテンションが上がる価値創造コンパクト
遊び心共創足を運びたくなる帰ってきたくなるワクワク
縛られないオープンスペース一体感交流促進最先端
安心感上質解放感メリハリ洗練
温もり未来流動的ハイブリッドワークを見据えた堅牢性
繋がりナチュラルカジュアルアットホーム風通しの良い

オフィス移転の核となるコンセプトワード

オフィス移転のコンセプトを考えるうえで、核となる主要ワードも存在しています。理想のオフィス実現に役立つ可能性が高いです。

ここではオフィス移転に関するコンセプトワードを解説します。

ワークエンゲージメント

ワークエンゲージメントとは、仕事にやりがい・誇りを感じている状態、仕事に情熱をかけて打ち込んでいる状態、仕事から活力を得ている状態などをさすコンセプトワードです。

ワークエンゲージメントをコンセプトに掲げれば、従業員の能力をフル発揮できる環境を実現しやすくなります。キャリアの悩みを気軽に相談できるコーチングルームの設置、社員の賞状・トロフィーを組み込んだ内装などが、コンセプト実現のアイデアとして挙げられます。

イノベーション

イノベーションとは、従来にはなかった画期的な技術やアイデアなどによって、社会に変革をもたらす取り組みをさすコンセプトワードです。

立場の異なる人々が気軽に議論できるオフィスや、最先端の研究論文に簡単にアクセスできるオフィスなど、アイデアが生まれやすいオフィスの理想像が浮かんできます。

移転先でイノベーションを起こせれば、売上と知名度を急激に高めることも不可能ではありません。

ダイバーシティ

ダイバーシティは、多様性を意味するコンセプトワードです。人種や性別、宗教、価値観などの観点で異なる立場の人々が、組織で共存している状態をさします。多様性を認めない会社であれば、優秀な人材から活躍の機会を奪うほか、優秀な人材を獲得し損ねる恐れもあります。結果として市場での競争力も低下するでしょう。

ダイバーシティをコンセプトにすることで、あらゆる立場の人々が自己の才能を存分に発揮してオフィスで働けるようになります。

国内では外国人労働者の流入も進んでおり、異なる習慣や文化に配慮したオフィスの必要性も高まっています。祈禱室や菜食主義者に配慮した社員食堂を用意するなどの対応も検討してみるとよいでしょう。

リスキリング

リスキリングは、時代に求められる最新スキルの習得を意味するコンセプトワードです。リスキリングをコンセプトに絡めることで、オフィス移転で学習環境や研修施設などの充実化を実現しやすくなります。

DX推進に求められるプログラミングやデータ分析を学べる環境、学びを効率化するeラーニングシステムの導入といったアイデアにつながっていくでしょう。

オフィス移転のコンセプトワードはトレンドからもわかります。オフィス移転のトレンドを知りたい方は下記の記事も参考にしてみてください。

オフィス移転のコンセプトの例

オフィス移転に関するコンセプトワードをご紹介しました。オフィス移転のコンセプトを検討するにあたって、具体例を参考にしたい方もいるでしょう。

続いては、オフィス移転のコンセプトの例をいくつかご紹介します。

他部署・他企業と気軽に交流できる「カフェ」みたいなオフィス

同じ場所、同じ机で仕事をしていると、同じ人としか交流できません。アイデアも湧きづらく互いにノウハウも共有しづらいです。

カフェをコンセプトにして、飲み物や軽食を楽しみながら会話できるコミュニケーションスペースを設けることで、他部署・他企業の人々とも気軽に交流できるようになります。

偶発的なコミュニケーションを増やせるコンセプトです。イノベーションを起こしたい企業であれば検討する価値は高いでしょう。

協力して喜びを分かち合える「キャンプ場」のようなオフィス

キャンプ場は、協力して喜びを分かち合えるというイメージを連想させるのに適したコンセプトです。

キャンプ場では、テントを一緒に構築したり、食材を用意して焼いたり、焚火を囲んで楽しく語り合ったりします。キャンプ場のようなオフィスを目指すことで、社員がチームの一員として働くことに喜びややりがいを感じやすくなるかもしれません。

オフィス移転を機にチームの結束力を高めたい場合に有効なコンセプトです。

テレワークが認められていても「出社したくなる」オフィス

テレワークを導入すると、社員同士で顔を合わせる機会が減り、チームの結束力が低下しがちです。課題解決に向けて出社したくなるオフィスをコンセプトに掲げてみましょう。

ユニークなボードゲームで親睦を深められる娯楽ルーム、高級マッサージチェアを搭載したリラックスルーム、破格の安さでディナーが提供される食堂を用意するといったアイデアがあります。働く以外の目的を付与することで、テレワークが認められていても会社に出社する社員が増えるはずです。

従業員が「進化(evolution)」するオフィス

組織・事業を発展させるのは従業員です。従業員が進化すれば組織・事業の停滞感を打破できるかもしれません。

従業員が健康的かつアグレッシブに働けるようジムを併設したり、個性を最大限に引き出せる化粧室を充実させたり、専門書を静かに読める防音の図書館を用意したりするなど、アイデアはさまざまです。

自分磨きができるイメージのコンセプトなので、成長意欲の高い求職者からも興味を持ってもらえるかもしれません。

安心して通信できる「セキュア」なオフィス

オフィスの生産性を高めるためにペーパーレス化を推進すると、データ通信が増加します。情報漏えいやウイルス感染のリスクに不安があれば、セキュアなオフィスもコンセプトの候補になるでしょう。

オフィス移転に伴い、データの誤送信を防ぐシステムや、添付ファイルによるウイルス感染を防ぐシステムなどの導入を検討します。

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オフィス移転のコンセプトに迷ったときは?

オフィス移転のコンセプトの決め方、コンセプトワード、具体例などを知っても、コンセプトが思い浮かばないこともあるでしょう。

オフィス移転のコンセプトに迷ったときに試してほしい対処法もお伝えします。

オフィスのショールームを訪れる

オフィスのショールームを訪れると、オフィス移転のコンセプトについてヒントを得られます。

内装やレイアウト、オフィス家具などを間近で体感できるため、頭で想像したり、オフィス事例を閲覧したり、図面を眺めたりするよりも、オフィスの理想像がリアルに浮かびやすくなります。

国内では、実際に社員が働いているオフィスを見学できるショールームも公開されるようになりました。

気になるオフィスがあれば見学予約して訪れてみてはいかがでしょうか。

オフィス移転コンサルに相談する

オフィス移転コンサルは、オフィス移転のサポートをするプロフェッショナルです。

数多くの移転を経験しているため、過去の事例をもとに最適なコンセプトを提案してもらえる可能性があります。事例を共有してもらうだけで新たなコンセプトが浮かぶこともあるでしょう。

オフィス移転コンサルにはコンセプト以外にも悩みを相談できます。

まとめ

オフィス移転でコンセプトを決めることで、従業員の生産性向上や顧客の集客率アップ、求人応募数増加など、さまざまな効果を狙えます。

施設や状態、物、色などをイメージすると、コンセプトに使える言葉やフレーズが思い浮かびやすくなります。

斬新で見栄えの良いコンセプトを打ち出しても、課題を解決できなければ意味がありませんし、企業理念が形骸化してしまえば逆効果です。

オフィス移転を成功させるために、解決すべき課題や、会社が重視する価値観などを明確にしたうえでコンセプトを決めましょう。

思い浮かばない場合は、ショールームの来訪やコンサルへの相談も検討してみるとよいでしょう。

オフィス移転ではコンセプトを決める以外にもさまざまな準備が必要です。オフィス移転でやることは下記のチェックリストでまとめて把握できます。ぜひご活用ください。

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移転Biz編集室

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こんにちは、移転Biz編集室です! オフィス移転の際に役立つ情報をお届けします。

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