おすすめのオフィスチェア7選!疲れにくい1台を選ぶコツや選定基準も

オフィス移転を機会に、古くなったオフィスチェアを買い替える方も多いのではないでしょうか。いざ買い替えようと思っても、どんなオフィスチェアを選んだらよいか分からない方もいるでしょう。
本記事では、オフィスチェアの選び方を従業員の働き方別で紹介しています。さらに、おすすめのオフィスチェア7選も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
目次
半数の従業員はオフィスチェアが自分に合っていない

コクヨの「経営者と会社員のオフィスチェアに関する満足度の調査」によると、経営者の71%が自分のチェアに満足している一方、会社員の55 %が「自分の働き方に合っていない」と回答しています。
この大きな差の要因は、オフィスチェアの選択権の有無です。経営者の66%が自分でチェアを選んでいるのに対し、会社員では86%が自分で選定はできないことが明らかになっています。
ほとんどの企業では、オフィスチェアという毎日使用する身近なものに関して、従業員の選択権がほとんどなく、自分には合わない椅子で仕事をする環境が多いようです。
企業側として、従業員にオフィスチェアの選択権を与えることで、仕事に対する生産性やモチベーションなどを改善できる可能性があります。
従業員の働き方別のオフィスチェアの選び方

多くの従業員が自分の椅子が働き方に合っていないことがわかっています。ここでは、従業員の働き方別のオフィスチェアの選び方をご紹介します。
座位姿勢での業務が多い従業員
パソコンでの事務作業など、座位姿勢で仕事をすることが多い従業員には、背もたれの可動域が広く、座った状態でも身体を動かせるタイプの椅子がおすすめです。
オフィスチェアの座位姿勢でも、「後傾タイプ」と「前傾タイプ」の2パターンがあります。
上半身を後傾させた状態で椅子に座るタイプの方には、背もたれのリクライニングが自由に動くタイプの椅子がおすすめです。
背もたれが柔軟にたわむことで、ストレッチしやすく身体が凝り固まるのを防ぐことができます。
一方身体を前のめりさせた状態で働く方は、前傾姿勢での保持を整えてくれるタイプのオフィスチェアがおすすめです。
座面の角度を前傾に調整できたり、背もたれを正中位より前後で動かせたりするタイプがあります。最近では、前傾姿勢をサポートする機能が備わった椅子が発売されています。
立ち仕事が多く座って休憩する従業員
立ち仕事が多く、オフィスチェアに座って休憩をとることが多い方は、リクライニングの可動域が広く、身体全体でリラックス姿勢がとれるオフィスチェアがおすすめです。
さらに、ヘッドレストがあると頭部を支えてくれるため、より休息がとりやすいでしょう。
椅子の素材に関しては、クッションタイプで体全体を包み込んでくれるものがおすすめです。
従業員の体格差が大きく自分仕様に調節したい従業員
会社の規模が大きいと、従業員の中でも体格差があり全員にフィットする椅子を選ぶのは難しいでしょう。しかし、個人の体型に合わせて椅子の機能面を調整できると、それぞれの好みに合わせられるためおすすめです。
フットレストやアームレスト、背もたれ、ランバー(腰)サポートなど、さまざまな箇所を調整できるオフィスチェアがたくさんあります。
調整機能の中でも重要視したいのは、アームレストの調整機能です。アームレストは、腕の重さを支えることで肩や首への負担を大幅に軽減します。できるだけアームレストの高さや左右への調整が可能なものを選ぶとよいでしょう。
「疲れにくい」オフィスチェア選びのポイント4選

ここからは、「疲れにくい」に重きをおいたオフィスチェア選びのポイントを4つ紹介します。
背もたれはハイバックを選ぶ
疲れにくいオフィスチェアを選ぶためには、ハイバック型のオフィスチェアを選びましょう。
オフィスチェアには、「ハイバック」「ローバック」「ミドルバック」の高さの種類があり、それぞれ背もたれの高さが異なります。ハイバックは背もたれの高さが高い椅子のことを指します。ハイバックのオフィスチェアであれば、身体全体を支えてくれるため、座り続けても疲れにくいです。
さらに、背もたれがS字型に曲がっているオフィスチェアであれば、身体を正しい姿勢を保持するのを支えてくれるため、長時間の作業でも疲れにくいのが特徴です。
「長時間作業しても疲れにくいものがいい」という方は、ハイバックの背もたれを選ぶのがよいでしょう。
座面の大きさを確認する
疲れにくい椅子を選ぶ際は、座面の大きさを必ず確認しましょう。座面が自分の身体に対して大きすぎると、アームレストの位置が合わずに姿勢崩れを起こしやすくなり疲れやすくなってしまいます。
一方、座面が自分の身体に対して狭すぎるものを選ぶと足が圧迫されるため長時間座り続けるのは厳しくなります。下記の体型の目安ごとの座面のサイズを選ぶようにしましょう。
体型 | 座面サイズの目安 |
---|---|
小柄な体型 | 40~45cm程度 |
標準的な体型 | 47~50cm程度 |
大柄な体型 | 50cm以上 |
オフィスの床材に合ったキャスターを選ぶ
オフィスチェアを使用する床の材質に合わせてキャスターを選ぶことも大切です。材質に対してキャスターが滑りやすいと、椅子が動きやすく足裏に力が入るため作業に集中しにくくなります。
床の種類に適したキャスターがあるため、椅子を購入する際は、下記を参考にしながら選定しましょう。
キャスター材質 | ナイロンキャスター | ウレタンキャスター | ゴムキャスター |
---|---|---|---|
硬さ | 硬い | 普通 | 柔らかい |
カーペット | ◯ | △ | × |
フローリング | △ | ◯ | △ |
タイル | × | × | ◯ |
特徴 | ・一般的なチェアに使われている ・3種類の中で滑り◎ ・フローリングなどは傷つけやすい ・カーペットなど柔らかい床におすすめ | ・どんな床にも使える ・フローリングでも傷が付きにくい ・カーペット上では滑りが悪い | ・床を傷つけにくい ・転がりにくく安定感がある ・タイルにおすすめ |
正しい姿勢にサポートしてくれる
オフィスチェアによっては、長時間でも作業ができるように正しい姿勢にサポートしてくれる機能がついたものがあります。
例えば、ランバーサポートという機能があります。ランバー(lumbar)は「腰椎」を意味し、腰をサポートする機能のことをいいます。ランバーサポート機能付きのチェアは、背もたれがS字に変形しているため、腰がS字部分に接触することで、体圧が分散されて腰への負担が軽減されます。
また、ヘッドレストは、首筋が首にフィットするようにカーブされており、頭部を正しい位置で維持でき、首や肩への負担を軽減する効果があります。
このように、1日のほとんどの時間を座って仕事をする方には、「疲れにくい」を重要視して、機能面が充実しているオフィスチェアを選ぶことがポイントです。
オフィスチェアを選ぶ際の6つの選定基準は?

ここからは、オフィスチェアを選ぶ際の6つの選定基準を紹介します。6つの基準は以下の通りです。
- サイズ
- 素材
- 高さや座面の調節可否
- 機能面
- コストパフォーマンス
- 保証やアフターサービス
1.サイズ
オフィスチェアのサイズ選びは、快適に長時間仕事をするための重要な要素です。座面の高さや、視界の高さが自分の体格に合っていなければ、姿勢が崩れ、腰痛や肩こりの原因となります。
特に注目すべきは、椅子への座り方です。座った際に背もたれに背中がしっかりつき、膝裏に2〜3本指分の隙間があることが望ましいです。
これにより、足裏をしっかりと床に付けた状態を保てます。オフィスチェアを選定するためには、従業員の体格に合ったサイズ選びを意識しましょう。
2.素材
身体に直接触れるオフィスチェアの材質にこだわることも選定基準として重要です。オフィスチェアに用いられている素材は主に「ファブリック」「メッシュ」「レザー」「合成皮革」の4種類あります。
これらの4種類の素材の特徴は下記の通りです。
素材の種類 | 特徴 |
---|---|
ファブリック | ・多くのオフィスチェアで採用されている ・デザイン性◎ |
メッシュ | ・身体へのフィット感◎ ・通気性に優れている ・隙間に埃が溜まりやすい |
レザー | ・高級感のある見た目 ・通気性が悪い ・定期的なお手入れが必要 |
合成皮革 | ・質感は滑らかで柔らかく、肌触り◎ ・加工性が高く、カラーバリエーション豊富 ・水や汚れに強く、お手入れがしやすい |
従業員の好みや使う頻度によって、オフィスチェアの素材を検討することが大切です。
3.高さや座面の調節可否
従業員の身長や机の高さによって、オフィスチェアの高さや座面が調整できるものを検討しましょう。
人の体格に最適な座面の高さは、「身長×0.25センチ」で計算してください。例えば、154センチの人であれば、38.5センチがおすすめです。
理想的な姿勢は、座った状態で足の裏がピッタリと床面に付き、膝裏が床面と指2〜3本分隙間があるのがおすすめです。
もし、足裏がつかないのであれば、足置き用のクッションも販売されているため、そういったアイテムの使用を検討するのもよいでしょう。
4.オフィスチェアの機能面
豊富な機能を持つオフィスチェアを選ぶことで、個人の好みに合わせて調整することができます。
例えば、ロッキング機能と呼ばれる身体の自然な動きに合わせて背もたれや座面が連動して動く機能があります。座面と背もたれが固定されていないため、身体にかかる圧に対してスムーズに姿勢を変えられて、長時間のデスクワークでも快適な姿勢を保てます。
さらに、前傾姿勢での作業が多い方には姿勢保持をサポートする機能が、リラックスした姿勢を大切にする方には後傾機能をサポートする椅子がおすすめです。
このように、調整機能を活用して、座り方の癖や身体の体格に合わせてオフィスチェアを調整することで、より身体への負担を減らせるでしょう。
5.コストパフォーマンス
会社の予算に合わせてコストパフォーマンス面で選ぶことも大切です。オフィスチェアの価格は、数千円から高価なものでは10万円以上するものもあります。
値段によって、椅子の調整機能や素材などが異なり、耐久性にも違いが出てきます。予算と必要な機能を考慮しながら、最適なオフィスチェアを選定することが重要です。
6.保証やアフターサービス
オフィスチェアを長く使用するためには、購入後の保証やアフターサービスの有無を確かめることが大切です。
オフィスチェアのブランドや種類によっては、購入後10年間の保証が付いているものがあります。保証の期間が長いほど、値段も高価になりやすいですが、毎日使用するものであるため保証期間が付いていると安心です。
オフィスチェアの購入時に保証やアフターサービスを調べておくとよいでしょう。
おすすめのオフィスチェア

ここからは、おすすめのオフィスチェアを7選ご紹介します。
1万円以下!安さ重視のオフィスチェア
まずは1万円以下で買える格安のオフィスチェアをご紹介します。
オフィスコム|チャットチェア 98F
サイズ(本体) | 幅580×奥行580×高さ835~930mm |
サイズ(その他) | 座面高さ / 405~500mm |
重量 | 6.4kg |
材質 | 背 / ポリエステルメッシュ・スチールパイプ(粉体塗装)座 / 合板・ポリエステル・ウレタンフォーム脚部 / ナイロン |
引用:メッシュチェア チャットチェア ランバーサポート オフィスチェア デスクチェア 会議椅子
オフィスコムで販売されている「チャットチェア」は、累計販売台数27万脚を突破している人気のオフィスチェアです。
ダブルランバーサポートが付いているため、身体の負担を軽減してくれます。コンパクトなサイズであるため、比較的狭いオフィスでも導入しやすく、移動も小回りが利きやすいです。
さらに、通気性のよいメッシュ素材のため、ムレも心配なく、年中快適な座り心地を体験できます。
BTM|オフィスチェア
サイズ(本体) | 幅40×奥行き41×高さ82〜95cm |
サイズ(その他) | 座面高さ400〜520mm |
重量 | 約7.0kg |
材質 | 構造部材:背もたれ/座面:天然木合板/脚部:スチール/アーム:ナイロン/張り材:ポリエステル(メッシュ) |
BTMのオフィスチェアは、人間工学に合わせて背中の構造に合わせてS字型の背もたれを備えたオフィスチェアです。低反発な座面に加えて、身体にしっかりフィットする構造であるため、長時間作業しても疲れにくいのが特徴です。
全部で14色を展開しており、カラーバリエーションが豊富に揃っています。メッシュ生地であるため、通気性抜群で、夏でもムレることなく使用できます。
BENARIY|オフィスチェア
サイズ(本体) | 幅19×奥行57×高さ53cm |
サイズ(その他) | 普通 |
重量 | – |
材質 | ステンレス鋼 |
こちらのBENARIYのオフィスチェアは、丈夫なPP樹脂製の素材を使ったアームレスト付きのオフィスチェアです。
全面メッシュ素材であるため、柔軟性と通気性に優れており、年中快適に使用できます。また、座面部分のクッションは分厚く設計されているため、お尻をしっかりサポートしてくれます。さらに、バナー型のランバーサポートが付いているため、腰を広範囲にサポートしてくれる設計です。
高級品!機能面重視のオフィスチェア
ここからは機能面を重視したオフィスチェアを紹介します。
ニトリ|オフィスチェア(OC702N WH)
サイズ(本体) | 幅66×奥行66.5×高さ112cm |
サイズ(その他) | – |
重量 | 約20.5kg |
材質 | ポリエステル |
引用:ニトリ
こちらのニトリのオフィスチェアは、肌触りのよいふんわりとしたクッション素材を使用しているため、全身を包み込むような心地よいオフィスチェアです。
背もたれは、ハイバックでヘッド部分の角度を3段階に調整できるため、首への負担が軽減できます。
さらにフットレストも付いており、足を伸ばした状態でリラックスした姿勢をとることもできます。背もたれもレバーで好きな角度に調整できるため、休憩の時間もリラックスした状態で過ごせるでしょう。
オカムラ|Sylphy C685XR-FMR2
サイズ(本体) | 57.4奥行き x 64.8幅 x 95.4高さ cm |
サイズ(その他) | – |
重量 | 22.35kg |
材質 | – |
引用: オカムラ シルフィー オフィスチェア アジャストアーム ハイバック 樹脂脚 ナイロンキャスター 背メッシュ 座面布張り
オカムラの「Sylphy C685XR-FMR2」は、人間工学に基づいて設計されており、身体に優しいオフィスチェアを実現しています。
背もたれには、バックカーブのアジャストが搭載されており、レバーを調整することで緩やかなカーブになり、身体に合わせて調整可能です。
さらに、正中位よりも前に10度傾いているため、前傾姿勢で仕事をする人に対し正しい姿勢でサポートしてくれます。座面の昇降や座面の奥行き調節、アーム調節など機能面にも優れているため、自分の身体にフィットしやすい構造になっています。
コクヨ|Mitra 2 C04-B132MU-E19G9G1
サイズ(本体) | 幅:680mm / 奥行:565~770mm / 高さ:900~990mm |
サイズ(その他) | 座幅:495mm / 脚幅:680mm / 座奥行:410~460mm / 座高:415~505mm / 肘高:620~810mm |
重量 | – |
材質 | – |
引用:Mitra2 ミトラ2/メッシュタイプ/スタンダードバック/ランバーサポート付き/可動肘/ブラック樹脂脚
コクヨの「Mitra 2 C04-B132MU-E19G9G1」は、コクヨのオフィスチェアの中でも人気があり、上質なデザインのオフィスチェアです。
特に、自分仕様にできる機能面が優れており、アームレストや座面の奥行きや高さの調整が可能です。さらに「オートフィットロッキング」と呼ばれる、背もたれを調節する際に、座る人の体重に合わせてロッキング機能を自動で調整してくれるため、快適な作業姿勢をサポートしてくれます。
自分の体格や座りやすさに合わせて自動で5段階まで調節できるため、自分に最適な姿勢に調整できるでしょう。
COFO|COFO Chair Pro
サイズ(本体) | 幅66×奥行68×高さ115~126cm |
サイズ(その他) | 座面高さ48~56cm |
重量 | 20kg |
材質 | 【フレーム】アイアン+ナイロン 【ジャケットハンガー】ナイロン 【張地】プロメッシュ 【肘】PU(ポリウレタン)+ナイロン 【シャーシ】アイアン+ナイロン 【脚】アイアン |
COFOの「COFO Chair Pro」は、ブラックとホワイトの2色展開でスタイリッシュな見た目のオフィスチェアです。日本企業による日本人のために開発されたデザインであり、クラウドファンディング(Makuake)で2億円を集めて、有名なオフィスチェアになりました。
こちらは3万円台にもかかわらず、腰背セパレート構造、フットレスト、ランバーサポート、2Dヘッドレストなどの多様な調節機能が揃っています。他社の同じ価格帯のオフィスチェアと比較しても、サポート面や機能面は優れているでしょう。
(まとめ):自社に合ったオフィスチェアを選ぼう

多くの企業の従業員は、経営者と比較してオフィスチェアに対する満足度は低く、自分には合っていないと感じています。
企業にオフィスチェアを新たに導入する際には、できるだけ一人ひとりの体格に調整できるように、機能面に優れたオフィスチェアを導入するとよいでしょう。
毎日使用するからこそ、従業員の生産性やモチベーションの向上が期待できるオフィスチェアを選んでみてはいかがでしょうか。
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移転Biz編集室
こんにちは、移転Biz編集室です! オフィス移転の際に役立つ情報をお届けします。